アンドンクラゲ

海水浴で要注意

Carybdea brevipedalia

アンドンクラゲは、水面を活発に泳ぐクラゲです。 刺胞には毒があり、刺されると激痛が走ります。 海水浴の時期に出現することが多く、なるべく肌の露出を避けることが有効です。

🔬 専門資料・出典引用(4件)

概要

和名:アンドンクラゲ

英名:Box jellyfish

学名:Carybdea brevipedalia Kishinouye, 1891

提供映像(サンプル映像は低画質版です)

分類・分布

【分類】刺胞動物門 > 箱虫/立方クラゲ綱 > アンドンクラゲ目 > アンドンクラゲ科 > アンドンクラゲ属 > アンドンクラゲ

【分布】日本各地、世界の熱帯~温帯域

特徴・雑学

アンドンクラゲは立方体(箱型)の傘を持つ、体長3〜4cmほどの小型のクラゲです。 体全体がガラスのように無色透明で、傘の部分は注意深く見ないと発見できないほど透き通っています。 水面付近にいることが多く、8月の海水浴シーズンに出現するため、刺される被害の多いクラゲです。

クラゲの代名詞ともいえるミズクラゲ 最も一般液なクラゲ「ミズクラゲ」の水中映像

無毒ではなく、柔らかい皮膚に触れると刺激が走る

素早く動く激痛の刺胞

四角い傘からは、4本の細長く伸縮性のある触手が伸びています。 触手は長く引き伸ばすことができ、獲物を捕らえるための強力な毒針(刺胞)が数多く備わっています。

クラゲはゆったりと傘を動かし、海中を浮遊するイメージがありますが、アンドンクラゲは極めて高い遊泳能力を持っています。 四角い傘の開口部を力強く伸縮させ、中の水を一気に噴射することで、魚のように狙った方向へ自力で素早く泳ぐことが可能です。

最も進化したクラゲ・アンドンクラゲ

アンドンクラゲには、レンズと網膜を備えた眼や平衡石などが集まった感覚器「ロパリウム(rhopalium)」が4つあります。 人やタコの目に匹敵する解像度があるとされていますが、認識する脳は無く、高度な目がなぜあるのかは謎となっています。 また、高速で移動する遊泳能力があることから、クラゲの中で最も進化していると言われています。

100の眼点を持つカミクラゲ 100の眼点を持つというカミクラゲの水中映像

触手の数が多く、伸びると「髪」のようになる

食・利用

食用に関する情報はありません。

「珍味くらげ」として食用にされるビゼンクラゲ 食用になるビゼンクラゲの水中映像

弾丸のように進みむ硬いクラゲ

毒・危険性

アンドンクラゲは水面付近を素早く泳ぎまわるため、目視で避けにくいクラゲです。 刺されないためには、ラッシュガードなどで肌の露出を少なくすることが防御方法になります。

クラゲに刺されたときの対処方法

海水浴中などにアンドンクラゲに刺されると、まるで電気ショックを受けたかのような「ビリビリッ」とした激痛走ります。 刺された直後から皮膚は赤く腫れ上がり、触手が触れた跡に沿ってくっきりと線状の「みみず腫れ」が浮かび上がることが特徴です。

クラゲに刺された場合は、必ず水から上がり、触手が残っていないか確認します。 触手が張り付いて残っている場合は、素手ではなく、ピンセットや手袋、タオルなどを使って触手を取り除きます。 触手が取れない場合、わからない場合は海水で洗い流します。 酢や水は、クラゲの種類や浸透圧の違いで刺胞が発射される場合があるので、海水が最も有効です。 *アンドンクラゲの場合は、酢が有効です。

触手を取り除いた後は、クラゲのタンパク質毒を無毒化するために、40度以上の湯で温める。 または、血管を収縮さえて痛みを和らげるために保冷材などで冷やします。

アナフィラキシーショックを起こす場合があるため、刺されたら必ず水から上がる、処置後も安静にして周囲が見守ることが重要です。

悠然と泳ぐ、巨大なサムクラゲ ゆったりと泳ぐ強大なクラゲ、サムクラゲの水中映像

ゆったりと拍動する姿は圧巻

参考資料

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