ツノヒメイカは、全長2センチにも満たない世界最小クラスのイカの一種です。 背面の一部には特殊な付着器官があり、岩陰や海藻などに体を固定することができます。 ヒメイカ類の新属新種として近年記載され、学名は『Kodama jujutsu(木霊 柔術)』です。
概要
和名:ツノヒメイカ
英名:Hannan's pygmy squid
学名:Kodama jujutsu
- 撮影場所:静岡県伊東市
- 撮影時期:2月~11月
- 主な水深:5m~10m
- 映像特徴:2023年に新種記載された、世界最小級のイカ
提供映像(サンプル映像はYouTube版です)
- コーデック:H264-MPEG4AVC
- 解像度:1920x1080
- フレームレート:59.94
- 長さ:------
- サイズ:------
分類・分布
【分類】体動物門 > 頭足綱 > ヒメイカ目 > ヒメイカ科 > コダマ属
【分布】沖縄本島、鹿児島、高知
特徴・雑学
ヒメイカ類の特徴である「背中の吸着器」を持ち、海藻や岩の裏などにぴたりと付着することができます。 この構造は流れの中でも体を安定させる役割があると考えられています。 体長は1〜2センチほどと非常に小さく、小型の甲殻類などを捕食して生活していると推測されています。 寿命も比較的短いと考えられる小型頭足類です。
正式名称は『木霊 柔術)』
ツノヒメイカは2023年に新種として記載された小型のイカです。
従来ヒメイカ類との形状的な違い、またDNA解析(1)により、一部の種が整理され、新たに Kodama(コダマ)属 が設けられました(2)。
属名 Kodama は、日本の伝承に登場する森に棲む精霊 「木霊(こだま)」 に由来します(3)。
一方、種小名 jujutsu は、日本の武術 「柔術」 にちなむものです。
ツノヒメイカは、自分より大きなエビに小さな腕で組み付くようにして捕食することがあり、その様子が柔術の組み技を思わせることから、この名前が付けられました(4)。
ツノヒメイカと違い背中の突起が無い
食・利用
極めて小型のため食用とはされません。
毒・危険性
ツノヒメイカの人に対する毒や危険性はありません。
ボウズコウイカの激しい求愛
砂に隠れる姿がかいわらしい「ミミイカ」
アオリイカの交接
参考資料
- World Register of Marine Species(分類情報)
▶ 見る - 1)Two new pygmy squids, Idiosepius kijimuna n. sp. and Kodama jujutsu n. gen., n. sp. (Cephalopoda:
Idiosepiidae) from the Ryukyu Islands, Japan
(琉球諸島から記載された2種の新しいヒメイカ)
Amanda Reid, Noriyosi Sato, Jeffrey Jolly, Jan Strugnell
Marine Biology(2023)
DOI:10.1007/s00227-023-04305-1
▶ 見る - 2)Tiny spirits roam the corals of Japan-two new pygmy squids discovered
(日本のサンゴ礁をさまよう小さな精霊 ― 新たに発見された2種のヒメイカ)
Okinawa Institute of Science and Technology (OIST) Graduate University
OIST News Center(2023)
DOI:10.1007/s00227-023-04305-1
▶ 見る - 3)新種ヒメイカの学名に「キジムナー」「柔術」
琉球新報デジタル
琉球新報社
▶ 見る - 4)日本のイカ・タコ
土屋光太郎、阿部秀樹著
平凡社