オオアカハラ

岩陰で舞う伊豆の踊子

Petrolisthes coccineus

オオアカハラはカニのように見えますがヤドカリの仲間です。 大きなハサミがありますが、顎脚の先端に扇子状の毛があり、日本舞踊やジュリアナのギャルのように扇子を振って浮遊する粒子をとらえ、口に運びます。 水深が一桁のごく浅い水深で、ごく狭い岩の隙間に生息していますが、伊豆半島東岸ではここ数年個体数が少なくなっています。(2026)

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概要

和名:オオアカハラ

英名:------

学名:Petrolisthes coccineus(Owen, 1839)

提供映像(サンプル映像はYouTube版です)

分類・分布

【分類】節足動物門 > 軟甲綱 > 十脚目 > カニダマシ科 > イソカニダマシ属 > オオアカハラ

【分布】房総半島以南、東南アジア、ハワイ、南太平洋、インド洋

特徴・雑学

潮間帯よりやや深いごく浅い水深に生息し、岩礁の隙間に身を潜めて暮らすカニダマシの仲間です。 体は横に薄く平坦で、狭い隙間にも無理なく入り込めるようにできています。
磯カニダマシに似ていますが、赤みを帯びているのが特徴です。

人知れず舞う。オオアカハラの変わった摂餌


大きく発達した鋏脚(ハサミ)を持ちますが、これは主に防御や姿勢の保持に用いられ、餌を直接つかむためにはあまり使われません。 かわりに、本種の特徴的な器官として、口の前にある顎脚の先端が扇子のように広がり、細かな毛が密に並んでいます。
この扇状の顎脚を水流に向けて広げることで、水中を漂う微細な有機物やプランクトンを受け止め、効率よく口へと運びます。 さらにその動きは、まるで舞うかのようにしなやかで、左右の顎脚を交互に広げては餌を受け止め、すぐさま口へと運び、また広げては運ぶ――その繰り返しが絶え間なく続きます。
岩の隙間を覗いたときにオオアカハラの舞に出会うと、思わず見とれてしまいます。

食・利用

食用の情報はありません。

毒・危険性

人に対する毒性はありません。

真っ赤な卵を抱えるヤドカリの希少映像 偶然に殻から出てしまった、卵を抱えたホンドオニヤドカリの水中映像。ヤドカリの卵は外から見えないため、抱卵の様子は希少映像。この後は無事に殻に戻ってもらった。

抱卵するホンドオニヤドカリのメス

ベニヒモイソギンチャクを背負うソメンヤドカリ 刺胞を持つイソギンチャクを背負って武装することで身を守るソメンヤドカリ。ベニヒモイソギンチャクは誰にも剥がすことはできないが、ソメンヤドカリだけは剥がすことができ、引っ越し作業もスムースにこなす、不思議な関係がある。

危険を感じるピンクの糸を出すベニヒモイソギンチャク

参考資料

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