ソメンヤドカリ

Dardanus pedunculatus

ソメンヤドカリはベニヒモイソギンチャクと言う武器を背中に背負って生活するヤドカリです。 危険を感じるとイソギンチャクから紅色の紐が出て威嚇しますが、どれくらいで危険と感じるかは個性があるようで、 紅色の紐を出さない個体もいます。 逆にあっという間に紐を出す個体もおり、ヤドカリが思う危険度とイソギンチャクがリンクしているようにも感じます。

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概要

和名:ソメンヤドカリ

英名:Anemone Hermit Crab

学名:Dardanus pedunculatus

提供映像(サンプル映像はYouTube版です)

分類・分布

【分類】節足動物門 > 軟甲綱 > 軟甲綱 > 十脚目 > ヤドカリ科 > ヤドカリ属 > ソメンヤドカリ

【分布】相模湾以南、東南アジア、オーストラリア、ハワイ、セイシェル

特徴・雑学

ソメンヤドカリはインド太平洋域を中心に広く分布するヤドカリの一種で、ヤツシロガイやウズラガイなどの殻口の大きな貝をよく利用します。 貝の背にはイソギンチャクの載せて生活する特徴的なヤドカリです。

ヤドカリとイソギンチャクの助け合い


ソメンヤドカリは、ベニヒモイソギンチャクとの相利共生で知られています。
貝殻の背に毒をもつ刺胞動物を付けることで、ソメンヤドカリは外敵から身を守る“24時間のセキュリティー”を得ることができます。 一方イソギンチャクは、移動能力をもたないにもかかわらず常に環境の良い場所へ運ばれ、さらにソメンヤドカリの食べ残しにあずかるという利点を得ています。

「剥がれてくださ~い」ノックで伝える引っ越しの合図


成長に伴い貝殻を引っ越す際には、イソギンチャクも新しい貝殻へ移し替えられます。 人間が無理に剥がそうとしても簡単には外れないイソギンチャクですが、ソメンヤドカリがハサミで細かく叩き続ける(タッピング)と、その刺激に反応して付着部を緩め、自ら剥がれる状態になります。 その後、ソメンヤドカリが新しい貝殻へ移し替えると、再びしっかりと定着する様子が観察されています。

求めあう2人


ヤドカリとイソギンチャクの共生は生まれた時から成立しているものではありません。
多くの場合は、ヤドカリが海底に付着したイソギンチャクを見つけて剥がし、自分の貝殻へ移すことから始まります。 また、イソギンチャクは貝殻表面(外皮)に由来する物質に反応し、自ら殻へ付着する場合もあると考えられています。

食・利用

食に関する利用は知られていません。

毒・危険性

ソメンヤドカリに毒性はありません。

参考資料

共生しているイソギンチャクを食料にするウスカワイトカケ 背中にイソギンチャクを背負うウスカワイトカケは、他のヤドカリとイソギンチャクの関係のように相利共生だが、非常時には食べるという関係もあるという。分裂で増えるイソギンチャクは、まるで食料の養殖場のようだ。

イソギンチャクは増殖し食料には困らない

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