ホウキハタ

美しいテキスタイル

Epinephelus morrhua

デザイナーが描いたような美しい模様のホウキハタ。 伊豆半島の浅瀬では稀にしか見られません。 成長と共に深場へ移動してゆくようです。

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概要

和名:ホウキハタ

英名:Comet grouper

学名:Epinephelus morrhua (Valenciennes,1833)

提供映像(サンプル映像はYouTube版です)

分類・分布

【分類】脊索動物門 > 条鰭綱 > スズキ目 > ハタ科 > マハタ属 > ホウキハタ

【分布】南日本、琉球列島、伊豆諸島、小笠原諸島。インド・太平洋域

特徴・雑学

ホウキハタは、ハタ類らしい厚みのある体と大きな口をもち、淡い赤茶色の体に濃い褐色の帯が複雑に走ります。 眼の周囲から放射状に伸びる線は、歌舞伎の隈取のようでもあり、デザイナーが描いたような美しい姿をしています。

島や海山、大陸棚の斜面にある深い岩礁やサンゴ礁に生息し、成魚は全長60cmほどであることが多いようですが、記録では90㎝、10kgとするもあります(1)(8)。 水深80~370mほどで見られますが、幼魚は比較的浅い岩礁域に現れることもあります(2)。

小さなハタのカムフラージュ

ホウキハタの幼魚によく似た模様を持つイヤゴハタの幼魚は、白と黒に近い非常に目立つ縞模様があります。 一見すると派手ですが、強く対照的な模様は魚体の輪郭を分断し、岩礁の複雑な明暗の中で頭や胴体の位置を分かりにくくする効果があると考えられています。 このような模様は「分断色」と呼ばれ、体の輪郭を不明瞭にすることで、捕食者から身を守るカモフラージュとして働くとされています(3)(4)(5)(6)。
幼魚期から若魚期は白と黒のはっきりとした模様ですが、成長と共にコントラストが薄れ、生息水深も深くなります。

幼魚の頃は分断色をしているイヤゴハタの若魚 小さなころは分断色をして身を守るイヤゴハタの幼魚

イヤゴハタも希少な高級魚

食・利用

ホウキハタは漁獲量が少なく、一般の鮮魚店では見かけない高級魚です。 身は締まりのある上品な白身で、ほのかな甘味があります。 新鮮なものは刺身や薄造り、炙りに向き、加熱しても身が崩れにくいため、鍋物、煮付け、蒸し物、唐揚げなどにも利用されます。
皮や頭、骨の周囲にはゼラチン質が多く、アラからもうま味のある出汁が取れるため、捨てる部分の少ない魚です。 特に大型の個体は身の量も多く、ハタ類らしい味わいを楽しめます(7)(8)。

毒・危険性

人に対する毒性や危険性はありません。

アオハタの幼魚 アオハタの若魚には横縞の模様がある

横縞の模様がある

威嚇するクエ、オオモンハタ ハタ類が背ビレを立てて威嚇する様子

ダイバーでも威嚇される

参考資料

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