小さなゴンズイの群れ同士が混ざると、竜巻のような現象が起こります。 なぜこうなるのかは不明です。
概要
和名:ゴンズイ
英名:Japanese striped eel catfish
学名:Plotosus japonicus Yoshino & Kishimoto 2008
製作中
- 撮影場所:静岡県伊東市
- 撮影時期:8月
- 主な水深:10m前後
- 映像特徴:混ざりあったゴンズイの群れがトルネードになる様子
提供映像(サンプル映像はYouTube版です)
- コーデック:H264-MPEG4AVC
- 解像度:1920x1080
- フレームレート:59.94
- 長さ:------
- サイズ:------
分類・分布
【分類】脊索動物門 > 条鰭綱 > ナマズ目 > ゴンズイ科 > ゴンズイ属 > ゴンズイ
【分布】南日本、琉球列島
特徴・雑学
ゴンズイは、細長い体と、口の周囲にある4対のひげを特徴とする海産のナマズの仲間です。 暗褐色の体には頭部から尾部へ延びる淡黄色の縦線があり、第二背鰭・尾鰭・臀鰭が連続しているため、後半部はウナギのような形をしています。
フェロモンが違うと混ざらない
ゴンズイの幼魚は、多数の個体が密集して泳ぐ「ゴンズイ玉」と呼ばれる群れをつくります。 この密集した群れは、一般的な魚と違い、仲間が体表の粘液から水中へ放出する「集合フェロモン」によっても維持されています(1)。
ゴンズイであれば群れるという訳ではなく、ホスファチジルコリンなどの微妙な組成の違いを嗅ぎ分け(2)、自分の群れと別の群れを区別します。 別種とは混ざって群れないばかりか、同じゴンズイでも混ざらない上に、たとえ仲間であっても、その化学的な信号が失われると群れの一員として認識しません。
「ゴンズイトルネード」と呼ばれるこの現象は、複数の幼魚群れが混ざった際に起こる非常に珍しい行動です。 なぜトルネードするのかの明確な理由はわかりませんが、フェロモンの影響や捕食者への防御などが考えられます。
食・利用
ゴンズイは毒のある魚として敬遠されがちですが、棘を適切に処理すれば食用になります。 身は淡泊な白身でありながら脂とうま味があり、皮にはゼラチン質が多く含まれます。 市場に並ぶことはほとんどありませんが、千葉県の外房など一部の地域では、昔から味噌汁の具として利用されてきました。
毒・危険性
ゴンズイの毒棘は、第一背ビレの前端に1本、左右の胸ビレの前端に各1本の計3本あります。 いずれも硬く鋭い棘で、刺さると傷口から毒が入り、激しい痛みや発赤、腫れ、しびれなどを引き起こします。 死んだ個体や切り落とした鰭の棘でも刺傷の危険があるため、釣り上げたゴンズイを素手でつかんではいけません。
参考資料
- 日本産魚類全種リスト(分類情報)
▶ 見る - JAMSTEC BISMaL(分類情報)
▶ 見る - Catalogue of Life(分類情報)
▶ 見る - 学研の図鑑LIVE魚・学研・本村浩之総監修
- 原色魚類大図鑑・北隆館・阿部宗明監修
- 1)A Role of Olfaction in Schooling of Japanese Sea Catfish, Plotosus lineatus
(ゴンズイの成群に関する嗅覚の役割)
Noriyuki Hayashi, Soichi Nakamura, Hiromasa Yoshikawa, Tsuneyuki Abe, Hiroshi Kobayashi
Japanese Journal of Ichthyology, 41(1), 7–13(1994)
DOI: 10.11369/jji1950.41.7
▶ 見る - 2)Possible Involvement of Phosphatidylcholine in School Recognition in the Catfish, Plotosus
lineatus
(ゴンズイの群れ認識におけるホスファチジルコリン関与の可能性)
Kouichi Matsumura, Shigeki Matsunaga, Nobuhiro Fusetani
Zoological Science, 21(3), 257–264(2004)
DOI: 10.2108/zsj.21.257
▶ 見る