スナダコ

砂地や泥底にすむ小型のタコ

Amphioctopus kagoshimensis

スナダコは沿岸の砂地や泥底に生息する小型のタコです。 瓶や二枚貝の殻、砂の中に作った巣穴などを利用して暮らし、貝や小魚を食べます。 腕の吸盤で味を感じられるというタコは、美味しいものを選んで食べるグルメな生物です。

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概要

和名:スナダコ

英名:Stareye octopus

学名:Amphioctopus kagoshimensis (Ortmann, 1888)

提供映像(サンプル映像はYouTube版です)

分類・分布

【分類】軟体動物門 > 頭足綱 > 八腕形目 > マダコ科 > マダコ属 > スナダコ

【分布】三陸以南、台湾

特徴・雑学

スナダコは沿岸の砂地や泥底に生息する小型のタコで、瓶や二枚貝の殻、砂の中に自ら巣穴を作って暮らします。 好奇心が旺盛で、見つけたものを利用して隠れ場所にする様子も見られます。 透明なビンを巣にしたり、入り口に蓋をする様子はダイバーに人気です。

タコの視覚は発達していますが、腕の吸盤で対象に触れながら化学物質を感じ取り、見えない場所でも獲物かどうかを識別できます(1)。 視覚だけでなく、「触って味わう」能力が獲物探しに重要な役割を果たしています。

タコは獲物を捕まえると、くちばしで咬みつき、後部唾液腺から分泌される唾液を傷口へ流し込みます。 この唾液には獲物を弱らせたり麻痺させたりする成分が含まれており、抵抗できなくなった獲物をゆっくりと食べます(2)。 現在では、この唾液には複数の毒性タンパク質が含まれていることが明らかになっています。

咬まれると痺れる・サメハダテナガダコ 咬まれると痺れるという強毒を持つサメハダテナガダコの水中映像

夜行性で、夜に観察した映像

食・利用

食材として利用されることもありますが、一般に流通する機会は多くありません。

タコの唾液には神経毒やさまざまな酵素が含まれており、獲物を弱らせたり、消化を助けたりする働きがあると考えられています。 近年では、これらの成分を新しい医薬品へ応用しようとする研究も進められています(3)。

毒・危険性

マダコ科のタコ類は、後部唾液腺から獲物の捕食や消化を助ける成分を分泌することが知られています。 しかし、マダコと同様に適切に調理すれば、食用上の問題はありません。

マダコ科のタコに咬まれた場合は、傷口を清潔に保ち、痛みや腫れが強い場合は医療機関を受診してください(7)

唾液腺に猛毒を持つヒョウモンダコ 猛毒のテトロドトキシンは、捕食や防衛だけでなく、交接時にも利用する

交接時にはメスの動きを止める手段として毒を利用する

スナダコの交接 スナダコの交接をとらえた希少な水中映像

メスの左側から、右第3腕で精莢を渡す

参考資料

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