ヒョウモンダコ

猛毒の攻撃と防御

Hapalochlaena fasciata

体に鮮やかな青いリング模様が浮かび上がる小型のタコです。 唾液をはじめ、筋肉や皮膚の粘膜にも強力な毒であるテトロドトキシンを持つため、海中で見かけても触れないよう注意が必要です。

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概要

和名:ヒョウモンダコ

英名:製作中

学名:Hapalochlaena fasciata (Hoyle, 1886)

提供映像(サンプル映像はYouTube版です)

分類・分布

【分類】軟体動物門 > 頭足綱 > 八腕形目 > マダコ科 > ヒョウモンダコ属 > ヒョウモンダコ

【分布】房総半島外房、石川県以南、鹿児島、済州島、インド洋、オーストラリア南部

特徴・雑学

ヒョウモンダコは、体に鮮やかな青いリング模様が浮かび上がる小型のタコです。 普段はおとなしく、積極的に人を襲う生物ではありませんが、触ったり刺激したりすると、防御のために咬むことがあります。 ヒョウモンダコの分類は未確定が多く、学名が決まっていない種類もあります。

近年の海水温上昇により生息域が北へ広がっていると話題になることがありますが、伊豆半島ではかなり以前から観察されています。 千葉県外房海域では40年ほど前から採取記録があるとされており、海洋生物に対する関心の高まりとともに、ヒョウモンダコが話題になりやすくなっているものと考えられます。

繁殖にも欠かせない・様々な毒の役割

かつては、神経毒であるテトロドトキシン(TTX/フグ毒)を唾液腺に含むため「咬まれると危険」という認識が多くありましたが、唾液腺ほど高濃度ではないものの、筋肉や皮膚粘膜も有毒であることがわかっています。

ヒョウモンダコの毒は、捕食・防御・繁殖という3つの場面で利用されています。 捕食では、獲物に咬み付いて毒を注入し、相手を素早く麻痺させて動けなくします。 小さな体でも、自分より大きな獲物を捕らえられるのは、この強力な毒によるものです。

防御では、筋肉や皮膚にも毒が蓄えられており、捕食者から身を守る役割を果たしていると考えられています。 興奮すると鮮やかな青い模様を浮かび上がらせる警告色と合わせて、敵に危険な生物であることを知らせています。

さらに近年の研究では、繁殖にも毒が利用されていることが明らかになりました。 オスは交接の開始時にメスの大動脈付近へ正確に咬み付き、テトロドトキシンを注入します。 メスもテトロドトキシンを持っていますが、オスのテトロドトキシンはメスよりも約3倍重く、大型のメスにも効果を発揮して一時的に動けなくなります。 オスは交接中に食べられる危険を減らしながら繁殖を成功させていると考えられています。

咬まれると痺れる・サメハダテナガダコ 咬まれると痺れるという強毒を持つサメハダテナガダコの水中映像

夜行性で、夜に観察した映像

食・利用

テトロドトキシンは加熱しても無毒化することはなく、食用はできません。

毒・危険性

唾液には強力な毒であるテトロドトキシンが含まれ、咬まれると非常に危険です。
海中で見かけても、絶対に触らないでください。

驚くべきタコの変身能力 タコの皮膚の質感や色が変化する様子

皮膚の質感や色が変化する様子

タコの幼体の水中映像 10ミリにも満たないタコの幼体の水中映像

小さすぎて種類はわからない

参考資料

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