ソラスズメダイの巣作り

小さな青いステルス魚

Pomacentrus coelestis

ソラスズメダイの巣作りの水中映像(YouTubeリンク)
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概要

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分類・分布

脊椎動物亜門 > 条鰭綱 > スズキ目 > スズメダイ科 > ソラスズメダイ属 > ソラスズメダイ

特徴・雑学

ソラスズメダイは、鮮やかなコバルトブルーの体色が特徴的なスズメダイ科の小型魚で、主に暖かい海域の浅い岩礁域やサンゴ礁域の、水深数メートルから十数メートル程度の明るい環境に生息します。

【青いステルス魚】
ソラスズメダイの体を彩る鮮やかな青は、色素によるものではなく、光の反射によって生まれる「構造色」です。
皮膚の色素胞には、グアニンという物質の微細な薄板が規則正しく幾重にも並ぶ「多層膜干渉」の仕組みが備わっています。 これが鏡のような役割を果たし、特定の波長の光だけを跳ね返すことで、水中では宝石のような青い輝きが立ち現れるのです(1.2)。

人の目にはひときわ鮮やかでカラフルに映りますが、海の生物にとっては必ずしも目立つ色ではありません。 広い水中空間では、この青は背景の海水の色に溶け込みやすく、外敵から身を守る保護色の役割も担っています。
また、この色は固定されたものではなく、警戒したりストレスを受けたりすると、虹色素胞の下層にあるメラニンという黒色の色素が広がり、表面の青い反射を覆い隠します。 すると、鮮やかなブルーは一瞬で深い紺や黒褐色へと沈み、周囲の岩陰に溶け込むような高度なステルス効果を発揮します。

【忙しい繁殖行動】
ソラスズメダイの繁殖期は、初夏から夏にかけてです。この時期になると、オスは岩の下に巣をつくります。
尾鰭を使って水流を起こし、岩の下に入り込めるような穴を掘って、小さな空間を形成します。 巣の空間を綺麗に保つため、海藻の切れ端などが入ると、咥えて巣の外に出す仕草が見られます。
やがて体色はさらに鮮やかさを増し、尾鰭の黄色とのコントラストが際立つ「婚姻色」となり、メスを誘います。 1尾のオスの縄張りには複数のメスが集まるため、1日に1尾以上のメスが次々と巣穴に入り、天井にあたる岩の下面に卵を産みつけます。 産卵後、オスはその場にとどまり、卵に水を送り続けるなどして保護を行います。
水温25度ほどの場合、卵は4〜5日で孵化しますが、その間にも別のメスが産卵を続け、巣の中には複数の卵塊が重なるように残されていきます(3)。

食・利用

特に流通する魚ではありません。
スズメダイを使った郷土料理に、博多の「あぶってかも」がありますが、近縁種であるソラスズメダイも、小ぶりながら負けず劣らずの美味しさを持っているとされます(4)。

毒・危険性

人に対する毒性はありません。

セダカスズメダイの産卵シーン 産卵するセダカスズメダイの水中映像

メスの産卵時期により卵の色が違う

打ち上がるようなクサフグの産卵 クサフグの産卵映像

これが通常なので助けてはいけない

参考資料

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