覗くとクエがいることが多い「クエ穴」という穴があります。 もしかすると、お気に入りのクリーニングステーションなのかもしれません。
概要
和名:クエ
英名:Longtooth grouper
学名:Epinephelus bruneus Bloch, 1793
- 撮影場所:静岡県伊東市
- 撮影時期:12月
- 主な水深:20m
- 映像特徴:ホンソメワケベラにクリーニングされるクエ
提供映像(サンプル映像はYouTube版です)
- コーデック:H264-MPEG4AVC
- 解像度:1920x1080
- フレームレート:59.94
- 長さ:------
- サイズ:------
分類・分布
【分類】脊索動物門 > 条鰭綱 > スズキ目 > ハタ科 > マハタ属 > クエ
【分布】南日本、シナ海
特徴・雑学
クエはハタ科に属する大型魚で、成長すると全長は1mを超えることもあり、最大の記録では全長136cm、重量33kgとされています(1)。 幼魚や若魚には、頭部から尾にかけて斜めに走る6~7本の暗色帯が見られますが、成長とともに薄れ、大型個体ではほとんど見えなくなります。
巨大魚も大人しくなる
大きな魚が、自分よりはるかに小さなホンソメワケベラに体を預ける姿は、海中で見られる興味深い共生関係の一つです。 ホンソメワケベラは大型魚の体表や鰭、口の中、鰓の周辺に付着した寄生虫などを食べます。 掃除を受ける魚は動きを止めたり、鰭や口を広げたりして、ホンソメワケベラを受け入れます。
普段なら小魚を捕食する大型魚であっても、掃除をしているホンソメワケベラを襲うことはありません。 大型魚は寄生虫を取り除いてもらい、ホンソメワケベラは餌を得るため、双方に利益のある関係です。 ただし、ホンソメワケベラは寄生虫だけでなく、体表を覆う粘液や皮膚をついばむこともあります。 単純な「掃除屋と客」ではなく、協力と駆け引きによって成り立つ複雑な関係です。
背ビレを立てた瞬間にヒレの縁や目が赤くなる
アラは最高!の意味は3つ
クエは地域によって呼び名が大きく異なる魚です。関西や和歌山、高知などでは「クエ」、関東では「モロコ」、愛知県では「マス」、三重県では「クエマス」などと呼ばれます。 なかでも九州で広く使われる「アラ」は、クエ料理や「アラ鍋」という名でよく知られています。
ただし、この「アラ」はクエの地方名であり、標準和名が「アラ」という別の魚が存在します。 クエはハタ科、標準和名のアラはアラ科アラ属の Niphon spinosus で、分類上も遠縁な魚です。
さらに料理では、魚の頭や骨などを「あら」と呼ぶため、「アラ」という言葉は、クエの地方名であり、標準和名のアラであり、魚をさばいた際の部位でもあります。 「魚はやっぱりアラが最高だ」のアラには3つの意味があることになり、勘違いが発生しやすい名前です。
食・利用
クエは白身に上品なうま味があり、加熱しても身が崩れにくい高級魚です。 刺身や薄造り、煮付け、唐揚げなどで食べられますが、代表的な料理は鍋です。 皮や骨の周辺にはゼラチン質が多く、身だけでなく、あらや内臓まで余すところなく利用されます。 特に脂がのる冬のクエは珍重されています。
毒・危険性
人に対する毒性や危険性はありません。