概要
撮影地: 静岡県伊東市
- コーデック:H264-MPEG4AVC
- 解像度:1920x1080
- フレームレート:59.94
- 長さ:1分49秒
- サイズ:512MB
分類・分布
節足動物門 > 軟甲綱 > 十脚目 > ケブカガニ科 > ゼブラガニ属 > ゼブラガニ
伊豆半島以南、東南アジア、南太平洋、オーストラリア、インド洋中部
特徴・雑学
ゼブラガニはウニの棘の間で暮らすカニで、ラッパウニ、シラヒゲウニ、ガンガゼ、イイジマフクロウニで見られます。
伊豆半島では、イイジマフクロウニやラッパウニなどの大きくて有毒のウニに棲息するのを多く見かけます。
稚ガニの時期は、ひとつのウニに1個体しか棲みませんが、成体になるとペアで棲む場合もあります。
ゼブラガニが棲むウニは通路のように棘が刈り込まれた部分があります。
これは、ゼブラガニが棘を食べた痕で、ウニ上面と下面を行き来する通路にもなっているようです。
通常は、通路のような刈込以上に棘を食べることはなく、ウニが弱らない程度に食べると、別のウニに移ります。
繁殖時期には、オスはメスの匂いを察知すると、ウニの下側にまわって匂いの上流(メスの方向)へと動くようにウニの棘を操作します。
オスの「操縦」によってメスの乗ったウニに近づくと、オスはメスのウニへ乗り移って交尾を行います。
有毒のウニに守られて、なおかつ食事にも困らず、操縦も可能というウニでの生活はゼブラガニにとっては天国のようですが、
ウニにとってはゼブラガニが棲むことで利益になることは無く「ウニに寄生するカニ」という立場になっているようです。
食・利用
ゼブラガニは食用としての利用はされておらず、主に観察や撮影の対象とされます。
毒・危険性
ゼブラガニ自身に毒はありませんが、宿主となるイイジマフクロウニやラッパウニは棘に強い毒を持つため、観察の際には注意が必要です。