Zebrida adamsii
ゼブラガニは、イイジマフクロウニなど有毒のウニに寄生し、通路状に棘を食べて暮らす特異な生態があります。 繁殖時には、ウニを操縦して雌のウニに近寄る行動をとると考えられています。
ゼブラガニが棲むウニは通路のように棘が刈り込まれた部分があります。 これは、ゼブラガニが棘を食べた痕で、ウニ上面と下面を行き来する通路にもなっているようです。 通常は、通路のような刈込以上に棘を食べることはなく、ウニが弱らない程度に食べると、別のウニに移ります。 繁殖時期には、オスはメスの匂いを察知すると、ウニの下側にまわって匂いの上流(メスの方向)へと動くようにウニの棘を操作します。 オスの「操縦」によってメスの乗ったウニに近づくと、オスはメスのウニへ乗り移って交尾を行います。
和名:ゼブラガニ
英名:記載なし
学名:Zebrida adamsii
提供映像(サンプル映像は低画質版です)
【分類】節足動物門 > 軟甲綱 > 十脚目 > ケブカガニ科 > ゼブラガニ属 > ゼブラガニ
【分布】伊豆半島以南、東南アジア、南太平洋、オーストラリア、インド洋中部
ゼブラガニはウニの棘の間で暮らすカニで、ラッパウニ、シラヒゲウニ、ガンガゼ、イイジマフクロウニで見られます。 伊豆半島では、イイジマフクロウニやラッパウニなどの大きくて有毒のウニに棲息するのを多く見かけます。 稚ガニの時期は、ひとつのウニに1個体しか棲みませんが、成体になるとペアで棲む場合もあります(1)。
ゼブラガニが棲むウニは通路のように棘が刈り込まれた部分があります。 これは、ゼブラガニが棘を食べた痕で、ウニ上面と下面を行き来する通路にもなっているようです。 通常は、通路のような刈込以上に棘を食べることはなく、ウニが弱らない程度に食べると、別のウニに移ります。
▲ 通路のように刈り込まれている
繁殖時期、オスはメスの匂いを察知すると、ウニの下側にまわって匂いの上流(メスの方向)へと動くようにウニの棘を操作します(2)。 オスの「操縦」によってメスの乗ったウニに近づくと、オスはメスのウニへ乗り移って交尾を行います。
有毒のウニに守られて、なおかつ食事にも困らず、操縦も可能というウニでの生活はゼブラガニにとっては天国のようですが、 ウニにとってはゼブラガニが棲むことで利益になることは無く「ウニに寄生するカニ」という立場になっているようです。
棘には強力な毒があり、大変危険
腺嚢叉棘には毒腺がある
ゼブラガニは食用としての利用はされておらず、主に観察や撮影の対象とされます。
ゼブラガニ自身に毒はありませんが、宿主となるイイジマフクロウニやラッパウニは棘や腺嚢叉棘に強い毒を持つため、観察の際には注意が必要です。
ウニを操縦するカニ
ゼブラガニが棲むウニは通路のように棘が刈り込まれた部分があります。 これは、ゼブラガニが棘を食べた痕で、ウニ上面と下面を行き来する通路にもなっているようです。
通常は、通路のような刈込以上に棘を食べることはなく、ウニが弱らない程度に食べると、別のウニに移ります。
繁殖時期には、オスはメスの匂いを察知すると、ウニの下側にまわって匂いの上流(メスの方向)へと動くようにウニの棘を操作します。
オスの「操縦」によってメスの乗ったウニに近づくと、オスはメスのウニへ乗り移って交尾を行います。
概要
和名:ゼブラガニ
英名:記載なし
学名:Zebrida adamsii
提供映像(サンプル映像は低画質版です)
分類・分布
【分類】節足動物門 > 軟甲綱 > 十脚目 > ケブカガニ科 > ゼブラガニ属 > ゼブラガニ
【分布】伊豆半島以南、東南アジア、南太平洋、オーストラリア、インド洋中部
特徴・雑学
ゼブラガニはウニの棘の間で暮らすカニで、ラッパウニ、シラヒゲウニ、ガンガゼ、イイジマフクロウニで見られます。 伊豆半島では、イイジマフクロウニやラッパウニなどの大きくて有毒のウニに棲息するのを多く見かけます。 稚ガニの時期は、ひとつのウニに1個体しか棲みませんが、成体になるとペアで棲む場合もあります(1)。
食料付物件に棲む
ゼブラガニが棲むウニは通路のように棘が刈り込まれた部分があります。 これは、ゼブラガニが棘を食べた痕で、ウニ上面と下面を行き来する通路にもなっているようです。 通常は、通路のような刈込以上に棘を食べることはなく、ウニが弱らない程度に食べると、別のウニに移ります。
ゼブラガニが棲むイイジマフクロウニ
▲ 通路のように刈り込まれている
食料付物件を操縦する
繁殖時期、オスはメスの匂いを察知すると、ウニの下側にまわって匂いの上流(メスの方向)へと動くようにウニの棘を操作します(2)。 オスの「操縦」によってメスの乗ったウニに近づくと、オスはメスのウニへ乗り移って交尾を行います。
有毒のウニに守られて、なおかつ食事にも困らず、操縦も可能というウニでの生活はゼブラガニにとっては天国のようですが、 ウニにとってはゼブラガニが棲むことで利益になることは無く「ウニに寄生するカニ」という立場になっているようです。
棘には強力な毒があり、大変危険
腺嚢叉棘には毒腺がある
食・利用
ゼブラガニは食用としての利用はされておらず、主に観察や撮影の対象とされます。
毒・危険性
ゼブラガニ自身に毒はありませんが、宿主となるイイジマフクロウニやラッパウニは棘や腺嚢叉棘に強い毒を持つため、観察の際には注意が必要です。
参考資料
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大阪公立大学 動物社会学研究室(2025)
幸田 正典
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