イセエビを喰うウツボ|守られない共存

Gymnothorax kidako

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概要

撮影地: 静岡県伊東市 水深10m

分類

脊椎動物亜門 > 条鰭綱 > ウナギ目 > ウツボ科 > ウツボ属 > ウツボ

節足動物門 > 軟甲綱 > 十脚目 > イセエビ科 > イセエビ属 > イセエビ

特徴・雑学

「タコが天敵」のイセエビと、「タコが好物」のウツボの関係は、自然界の助け合いの例として有名です。 「イセエビはタコを誘き寄せる代わりにウツボに守ってもらい、ウツボはタコが食べたいのでイセエビを襲わずに寄り添う」というものです。

しかし、実際にはウツボがイセエビを捕食する場面も確認されており、この映像はその一例です。 イセエビは硬い殻と強力な脚力を持つため、ウツボにとっても捕食は容易ではなく、通常は狙われにくい獲物と考えられます。 ただし、イセエビが小型であったり、弱っていたりする場合には、ウツボの捕食対象となることがあるとわかります。

映像では、イセエビに襲いかかる冒頭の部分はありませんが、硬い胸部の中に頭を突っ込み、柔らかい部分を食べている様子がとらえられています。

食・利用

ウツボは地方によっては食用とされ、特に高知県や和歌山県では蒲焼きや唐揚げとして利用されます。
イセエビは高級食材として知られ、祝い事などで珍重されます。

毒・危険性

ウツボは毒を持ちませんが、鋭い歯を持ち噛まれると大怪我をする危険があります。
イセエビは毒を持ちませんが、鋭い棘や力強い脚での抵抗に注意が必要です。

参考資料

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