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概要
シロガヤは、岩の上などに羽根のような群体をつくって暮らすヒドロ虫の仲間です。 映像では、繁殖期に見られる黄色い塊「コルビュラ(有性生殖部)」が確認できます。
分類・分布
刺胞動物門 > ヒドロ虫綱 > 軟クラゲ目 > アカガヤ科 > Aglaophenia属 > シロガヤ
北海道南部から本州各地。岩や転石、時に海藻やロープなどの人工物にも着生します。
特徴・雑学
【羽根のような動物】
幹から不規則に枝を出す様子は植物のようで、枝から交互に伸びるたくさんの小枝は、鳥の羽根のように規則正しく並びます。
シロガヤは「白榧」と表記し、名前からも植物を連想させますが、触れると静電気のような軽い痛みを伴う、刺胞動物に分類される動物です。
【二重の繁殖戦略】
シロガヤは単体で見られることは少なく、大小さまざまな群体を形成しますが、群体内で隣り合うシロガヤは、無性生殖によって形成されたクローンです。
シロガヤの羽根のような部分に、楕円形で黄色い、一見すると花粉のように見えるものが付いているのを見かけることがあります。
この黄色いものはコルビュラ(corbula)と呼ばれる、生殖器官を守るための構造で、生殖嚢(ゴノテカ-gonotheca)や、その内部にある生殖体(ゴノフォア-gonophore)でつくられる卵や精子を保護しています。
コルビュラに守られて生殖嚢内部で成熟した卵や精子は、適切な時期になると放出され、海中で受精が行われます。
生殖体は生殖嚢に残されたまま切り離されず、卵や精子のみが放出されるのでクラゲ(メドゥサ-medusa)ではありません。
受精卵はプラヌラ幼生となってしばらく海中を漂い、その後、岩などの基質に着底して新しいシロガヤとして成長し、無性生殖によって群体を拡大します。 このようにシロガヤでは、無性生殖によって群体を拡大しつつ、有性生殖によって世代交代と分布の拡大を行うという、二重の繁殖戦略がとられています。
食・利用
食用としての利用はありません。
毒・危険性
素肌に触れると静電気のようにチクッとした痛みがあります。体質によっては赤み・水疱状の反応が出ることがあります。
参考動画:羽根のような姿をしたクラゲの仲間、ハネウミヒドラ