セイテンビラメ

左カレイは波打って歩く

Asterorhombus intermedius

セイテンビラメは、背鰭の一番前、第一軟条が独立して長く伸びています。 この第一軟条をルアーのように揺らすことでエビや小魚をおびき寄せ、捕食すると言われています。 逃げる時は泳ぎますが、砂地を移動する時は、背鰭と尻鰭を波打たせて歩くように進みます。

🔬 専門資料・出典引用(7件)

概要

和名:セイテンビラメ

英名:Intermediate flounder

学名:Asterorhombus intermedius (Bleeker, 1865)

提供映像(サンプル映像は低画質版です)

分類・分布

【分類】脊椎動物亜門 > 条鰭綱 > カレイ目 > ダルマガレイ科 > セイテンビラメ属 > セイテンビラメ

【分布】南日本、西日本、インド洋。水深30m以浅。

特徴・雑学

セイテンビラメは、砂地にくらす小型のダルマガレイ科の魚です。 体はやや丸みを帯びた楕円形で、有眼側(上側)の体色は褐色から暗褐色で、砂地に溶け込む保護色となっています。 体には青白い小斑点や黒色斑が散りばめられていますが、これが名前の由来となっており、漢字では「青点平目」と表記します。

ヒラメやカレイの「表裏」は、実は「左右」

ヒラメやカレイの仲間は海底に伏せるような姿勢をしていますが、この「伏せた」状態は、人間の感覚でいう表・裏ではありません。 構造的には、中層を泳ぐタイやアジのような魚が、左右どちらかを下にして横倒しになっている状態です。

海底側にある目は視界を得にくいため、成長の過程で海中側へ移動します。 この「どちら側へ目が移動するか」が、「左ヒラメ・右カレイ」と呼ばれる理由です。 一般的には、左側へ目が移動するものがヒラメ、右側へ移動するものがカレイであることが多いため、そのように呼ばれています。
しかし、同じ種類でも「必ず右が上になる」と100%決まっているわけではなく、例外個体も存在します。 そのため、海中側を「有眼側」、海底側を「無眼側」と呼ぶようになっています。
有眼側には模様がありますが、無眼側には模様がほとんど無く、白色であることが一般的です。

絶対ではない「左ヒラメの右カレイ」

「左ヒラメ」とは、ヒラメの右目が左側へ移動し、左が有眼側になっていることを指します。 ただし例外もあり、同じヒラメでも、ごく稀に、反対側へ目が移動した「右ヒラメ」が存在します(1)。

一方、「右カレイ」とは、カレイ類の左目が右側へ移動し、右が有眼側になることを指します。 しかし、本来右カレイである種でも、ごく稀に「左カレイ」が誕生する場合もあります(2)。 また、カレイ科の中でもヌマガレイは、最初から「左カレイ」であり、セイテンビラメを含むダルマガレイ科では、ほとんどが「左カレイ」です。
セイテンビラメがセイテンガレイではないのは、左カレイであったからかもしれません。

食卓では、模様のある有眼側を上に向け、腹側を食べる人に向けて盛り付けます。 図鑑でも同様に、有眼側を表として掲載し、腹を下にするのが一般的です。 その向きで見ると、ヒラメ科は頭が左、カレイ科は頭が右になります。 ヒラメ科以外で頭が左側になる種類は、「左ヒラメの右カレイ」の“例外”になります。

食・利用

セイテンビラメは流通する魚ではありませんが、食用にされる魚です。

毒・危険性

人に対する毒性や危険性はありません。

参考資料

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