概要
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分類・分布
節足動物門 > 軟甲綱 > 十脚目 > テナガエビ科 > ソリハシコモンエビ属 > クリアクリーナーシュリンプ
特徴・雑学
夏から秋にかけて岩の隙間に現れ、伊豆半島のダイバーにはお馴染みのエビですが、標準和名はまだなく、「クリアクリーナーシュリンプ」と呼ばれています。
クリアクリーナーシュリンプやベンテンコモンエビ、アカシマシラヒゲエビなど、魚の体表を掃除するエビは「クリーナーシュリンプ」と呼ばれ、海の中ではよく知られた共生関係のひとつです。
これらのエビは、魚の体についた寄生虫や古い皮膚、食べ残しなどをついばむことで栄養を得ています。
一方で魚にとっては、体を清潔に保ち、健康を維持する助けとなるため、お互いに利益のある関係とされています。
【出張クリーニングはしない】
クリーナーシュリンプは、岩の亀裂やサンゴの隙間などに「クリーニングステーション」と呼ばれる場所をつくり、そこに留まって魚を待つ習性があります。
魚は自らその場所に近づき、体を傾けたり口やエラを開いたりして、「掃除してほしい」という合図を送ります。
エビはその合図に応じて体表だけでなく、口の中やエラの内部まで入り込み、丁寧に掃除を行います。
【クリーナーは襲われない】
興味深いのは、捕食関係にあるはずのエビと大型魚であっても、大型魚がクリーナーシュリンプを襲うことはほとんどないという点です。
掃除を受けている間は攻撃を控える行動が見られ、一種の「休戦関係」が成立していると考えられています。
現在、クリーナー生物は魚で208種、エビで51種が確認されているとされています。
単なる偶然の掃除行動とは区別されるべき現象であるとされてり、
魚が自ら掃除を求める合図を送り、それに応じてエビが行動するという「相互のやり取り」が、この共生関係の本質とされていますが、実態は未解明です。
食・利用
人の利用はありません。
毒・危険性
毒性や危険性はありません。
クリーニングは痛いこともあるようだ
巨大魚でも大人しくなる
参考資料
- World Register of Marine Species(分類情報)
▶ 見る - JAMSTEC BISMaL(分類情報)
▶ 見る - 海の甲殻類
峯水亮著
文一総合出版
- Cleaner fishes and shrimp diversity and a re-evaluation of cleaning symbioses
(クリーナー魚およびエビの多様性と、クリーニング共生の再評価)
著者:Vaughan, D. B. / Grutter, A. S. / Hutson, K. S.
出典元:Fish and Fisheries(2017)
DOI:10.1111/faf.12198
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