コバンザメは、名前にサメと付くもののサメの仲間ではありません。 背中にある吸盤で大型魚類などに張り付くことができるのが特徴です。 映像のコバンザメは甲羅に張り付いていますので、上下が逆さまになった状態になります。
概要
和名:コバンザメ
英名:remora
学名:Echeneis naucrates (Linnaeus, 1758)
- 撮影場所:静岡県伊東市
- 撮影時期:9月
- 主な水深:10m
- 映像特徴:アカウミガメの甲羅に張り付くコバンザメ
提供映像(サンプル映像はYouTube版です)
- コーデック:H264-MPEG4AVC
- 解像度:1920x1080
- フレームレート:59.94
- 長さ:------
- サイズ:------
分類・分布
【分類】脊椎動物亜門 > 条鰭綱 > スズキ目 > コバンザメ科 > コバンザメ属 > コバンザメ
【分布】世界の温帯、熱帯域
特徴・雑学
コバンザメは、細長くやや円筒形の体を持つ魚で、体色は灰褐色から黒褐色をしています。 頭の上には、背びれが変化してできた小判形の吸盤があり、横方向に並んだ板状の構造を使って、サメやエイ、ウミガメなどの大型動物に吸着します。
張り付きっぱなしではない
宿主から離れて単独で泳ぐこともあり、別の動物へ付着し直すこともあります。 大型動物を移動手段として利用しながら、宿主の食べ残しや周囲の小動物などを食べて生活しています。 成魚は一般に全長50~80cmほどになり、大きな個体では1m前後に達します。
張り付かれた方に利益はあるのか
コバンザメ類と宿主との関係は、一般に片利共生の例として扱われることがあります。 一方、コバンザメ科の胃の内容物に寄生虫が確認された例や、アオザメでは、コバンザメ科の魚が多い方が寄生虫が少ないという調査結果(2)があります。 また、コバンザメ科のヒシコバンでは、宿主の寄生虫を食べるクリーニング行動も観察(3)されており、宿主側にも利益がある可能性があります。 コバンザメ類と宿主との関係が片利共生なのか相利共生なのかは一概には決められず、その関係については現在も研究されています。
食・利用
漁獲量が少ないため広く流通はしませんが、食べられない魚ではありません。 ごく稀に鮮魚店で並ぶとされ、美味しい魚であるレポート(4)を見かけます。
毒・危険性
人に対する毒性、危険性はありません。
参考資料
- 日本産魚類全種リスト(分類情報)
▶ 見る - JAMSTEC BISMaL(分類情報)
▶ 見る - Catalogue of Life(分類情報)
▶ 見る - 学研の図鑑LIVE魚・学研・本村浩之総監修
- 原色魚類大図鑑・北隆館・阿部宗明監修
- 2)Is Host Ectoparasite Load Related to Echeneid Fish Presence?
(宿主の外部寄生虫数はコバンザメ科魚類の存在と関係するか?)
Gonzalo R. Mucientes, Nuno Queiroz, Simon J. Pierce, Ivan Sazima, Juerg M. Brunnschweiler
Research Letters in Ecology, Volume 2008, Article ID 107576(2008)
DOI: 10.1155/2008/107576
▶ 見る - 3)Symbiotic cleaning relationship between a sailfish (Istiophorus platypterus) and remoras (Remora
osteochir)
(バショウカジキとコバンザメ類 Remora osteochir の共生的クリーニング関係)
Toshiaki Mori, Kenichi Fujii, Kaori Fujii, Akira Komoda, Takuzo Abe
Journal of Ethology 43, 63–68(2025)
DOI: 10.1007/s10164-025-00852-w
▶ 見る - 4)コバンザメを料理したら、今年食べた魚で一番おいしかった!という話。
おおたに
TSURI HACK[釣りハック](2025)
DOI: なし
▶ 見る