概要
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分類
オクロ植物門 > 褐藻綱 > コンブ目 > コンブ科 > カジメ属 > カジメ
特徴・雑学
カジメは、岩場にしっかりと付着して生きる大型の海藻です。
冬に小さな芽を出し、春にかけて成長すると、最初は1枚だった葉が、やがて櫛の歯のように細かく分かれながら形を整え、ゆっくりと背を伸ばしていきます。
1年を過ぎるころには、柄は太くなり、葉も大きく枝分かれして、海の中に立ち上がる「樹木」のような姿になります。
そして秋になると、葉の表面に胞子をつくり、次の世代へと命をつないでいきます。
【数年生きて森をつくる】
カジメはおおよそ4年前後生きるとされ、成長した個体は厚みと広がりを増し、周囲に広がった仲間とともに群生して「カジメ林」を形成します。
その中は魚たちの隠れ家となり、カジメ自体も多くの生き物の栄養源となり、周辺環境を支える場となります。
【カジメと似るアラメ、クロメ】
カジメによく似た海藻として、クロメやアラメがあります。
カジメは、葉が比較的なめらかで、成長とともに分岐をするのが特徴で、全体としてやわらかく、軽やかに広がる印象があります。
クロメは、葉の表面に強いしわ(ちぢれ)があり、全体的に黒っぽく見えるのが特徴です。
葉は厚みがあり、波の中でもしっかりとした存在感があります。
アラメも葉にしわはありますが、クロメほど強くはなく、幅広で大きな葉を持ち、どっしりとした印象になります。
成長した個体では、茎が二股に分かれることが最大の特徴です。
食・利用
カジメやアラメは古くから食材として利用され、さまざまな郷土料理に取り入れられてきました。
宮城県七ヶ浜では、刻んだカジメに熱湯をかけて粘りを引き出し、ご飯にのせて食べる「カジメのとろろ」という、シンプルながら海藻の旨味と独特のぬめりを活かした食べ方があります。
また、三重県ではアラメを使った「あらめ巻き」が知られており、水で戻したアラメでイワシなどの魚を巻き、甘辛く煮付ける料理として親しまれています。
カジメとアラメは似ており、どちらも使われる場合や、名前が入れ替わって混同されている場合もあるようですが、全国各地で利用されてきた海藻食材です。
カジメは、ヨウ素やカルシウムなどのミネラル、アルギン酸やフコイダンといった食物繊維を含む、栄養豊富な海藻です。 腸内環境を整える働きなどが知られており、健康食品としても注目されています。 近年では、海藻の機能性成分が見直される中で、カジメもその価値が再認識されつつあります。
毒・危険性
毒性や危険性はありません。
様々な生物が棲みつく豊かな海中
生きているヒジキは稲穂のように揺らめく