イセエビは夜行性の大型エビで、日本各地の岩礁に生息します。 祝い事にも使われる目出度い食材で、長寿や武運の願いが込められています。
概要
製作中
和名:イセエビ
英名:Japanese spiny lobster
学名:Panulirus japonicus (von Siebold, 1824)
- 撮影場所:静岡県伊東市
- 撮影時期:6月~8月
- 主な水深:5m前後
- 映像特徴:イセエビ
提供映像(サンプル映像はYouTube版です)
- コーデック:H264-MPEG4AVC
- 解像度:1920x1080
- フレームレート:59.94
- 長さ:------
- サイズ:------
分類・分布
【分類】節足動物門 > 甲殻亜門 > 軟甲綱 > 十脚目 > イセエビ科 > イセエビ属 > イセエビ
【分布】茨城県以南、韓国、中国、台湾
特徴・雑学
イセエビは、日本近海の岩礁域に生息する夜行性の大型エビです。 豪快な触角と硬い外骨格を持ち、昼間は岩の隙間に潜み、夜に活動して貝類や小動物を食べます。
イセエビの長いひげと腰の曲がった姿を長寿に見立てたこと(1)、加熱すると鮮やかな赤色になること、丸ごと盛り付けた際の華やかさなどから、イセエビは古くから縁起物として祝いの席に用いられてきました。
また、硬い殻に覆われた勇壮な姿が甲冑をまとった武士を思わせることから、武家社会では武運長久を願う縁起物(2)としても扱われたといわれています。
江戸時代の貞享4年(1687年)に刊行された『日本歳時記』には、正月の祝いとして飾る「蓬莱」に、栗や昆布、干し柿などとともに「海鰕(いせえび)」を盛ることが記されています。
少なくとも江戸時代前期には、イセエビが正月を祝う縁起物として用いられていたことが確認できます。
イセエビは現在も千葉県、三重県、和歌山県など太平洋側の暖かい海域を中心に漁獲される重要な水産資源で、食材として高い価値を持っています。 各地では禁漁期や漁獲できる大きさの制限などを設け、資源を守りながら漁業が続けられています。
イセエビは、長い幼生期を海中で過ごすことから、海流や水温などの海洋環境が資源量に大きく影響すると考えられています。 2023年に北海道函館市沿岸で採集された稚エビ(3)がイセエビと確認されており、海水温の上昇に伴って、分布域が北へ広がっている可能性が指摘されています。
食・利用
イセエビは、引き締まった身と強い甘みを持つ高級食材として、刺身や姿造り、焼き物、蒸し物など幅広く利用されています(4)(5)。 頭部や殻からは濃厚なだしが出るため、味噌汁や鍋料理にも適しています。 また、頭部にある味噌(中腸腺)も濃厚な味わいを楽しめる部位として利用されます。
毒・危険性
人に対する毒性や危険性はありません。
参考資料
- JAMSTEC BISMaL(分類情報)
▶ 見る - Catalogue of Life(分類情報)
▶ 見る - 海の甲殻類・峯水亮著・文一総合出版
- 1)海老
(海老の吉祥的意味と伊勢海老についての解説)
立命館大学アート・リサーチセンター
立命館大学アート・リサーチセンター「伊勢型紙アーカイブ」(2016)
DOI: なし
▶ 見る - 2)伊勢海老
(伊勢海老が縁起物として好まれる理由)
冨岡勤
東邦大学医療センター大橋病院 栄養部「栄養ニュース」(2019)
DOI: なし
▶ 見る - 3)記録的猛暑の2023年に北海道函館市臼尻町沖で採集されたイセエビ型稚エビの形態及び遺伝学的種特定
(Morphological and genetic species determination of a juvenile spiny lobster collected from Usujiri,Hakodate, Hokkaido, Japan in 2023, during record-breaking heatwave)
神尾道也・佐々木彩花・佐々木潤・柳本卓・張成年
水生動物 第2025巻 AA2025-24(2025)
DOI: 10.34394/aquaticanimals.2025.0_AA2025-24
▶ 見る - 4)伊勢エビの味噌汁・徳島県
農林水産省
農林水産省「うちの郷土料理」
DOI: なし
▶ 見る - 5)伊勢海老(イセエビ)レシピ
三重県 農林水産部 漁政課 海業・流通班
三重県公式ウェブサイト(2011)
DOI: なし
▶ 見る