ボウズニラ
Rhizophysa eysenhardtii
撮影地:大瀬崎 水深1m 12月
  

「ボウズニラ」という名前ですが植物のニラではなく、管クラゲというクラゲの仲間です。 てっぺんに
は小さな袋のようなものがあり、内部の気体の量で浮き沈みをコントロールしています。そこから植
物の根のような、極めて細い触手が伸びたり縮んだりを繰り返しています。大きさは袋の部分で4ミリ
程度です。  宇宙人かと思わせるような奇妙な動きをする生物ですが、親族には毒クラゲとして有名
なカツオノエボシがいます。確かに、てっぺんは浮力体から長い触手がぶら下がっているのはそっく
りです。ボウズニラも刺されると“ひどく痛い”とのことで、このような「小さな袋が漂っている系」を海で
見たときは注意しないといけませんね。