ノコギリハギの幼魚
鋸剥
Blacksaddle filefish
Paraluteres prionurus
撮影地:静岡県伊東市 水深20m
  

ノコギリハギの幼魚はシマキンチャクフグの幼魚にとてもそっくりです。小さな魚ですが、背鰭や尻鰭の大きさを凝視ししないと判別がつかないほどです。 これは、ノコギリハギが猛毒のフグ毒を持つシマキンチャクフグに似せることで捕食されないように擬態していると言われています。 「あいつと同じ柄にすれば襲われないぜ」と思ったからと言って体の模様は変えられないものですが、偶然の進化でシマキンチャクフグと同じ柄になったノコギリハギは生き残る手段を得ました。 ここまでそっくりになるものでしょうか? また、シマキンチャクフグがノコギリハギと間違えられて食べられるような事故は起こらないのでしょうか? 生物の模様戦略は不思議です。